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おしらせ

18:26 2017/05/23ホームページが公開されました。よろしくお願いします。
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東洋医学研究会の理念

千葉大学(当時千葉医科大学)東洋医学研究会が発足した当時、藤平健先生が記された本研究会の理念を、以下に引用します。僭越ですが初めて拝読した時、昭和14年に記されたとは思えない程の先見の明と、優れたバランス感覚に本当に驚きました!患者さん本位の医学の追求に真摯な姿勢、大局的で偏りのない柔軟な思考態度は現在の東医研にもそのまま受け継がれています。


東洋医学研究会発会報告


本会は伊東教授を会長に戴き去る五月中旬発会した。

一、医学史の研究
一、東洋医学の長所の科学的研究並びにその現代医学への統合
一、医道精神の把握
右の三つを本会は目的とする。

如何なる学問にしても、其現在の状態のみを研究するに止まらず、其進歩発展し来った過程を識ることは極めて重要であり且つ当然の事でもある。此意味から本会は東西の医学史を研究する事を以って一つの目的とする。

東洋医学に却々優れた長所のある事は此方面を少しく研究した事のある人なら誰しも気付く事であって、此長所を科学的に究明し現代医学に統合する事によって、現在よりも、より一層優秀にして完全に近い日本独自の医学を作り上げんとする事が本会の理想であり、又目的の一つである。是は東洋医学というものを偶々持ち合わせた日本人の喜ぶべき責務であり、且つ又、真に医学に忠実なるものの当然の態度であると信ずるのである。

東洋医学の取捨選択をするには東洋医学そのものを充分に理解する事が先決条件である。本会が東洋医学殊に皇漢医学を研究するのも飽くまでも此主旨に基いての事であって、数千年前の医学そのものに退行せんとするが如き意思は毛頭持ち合わせては居ない。

医学史や東洋医学を研究するに当たっては、自然先哲の著述になる多くの古医書に接する訳であるが、是等の古書は非常に人間味に溢れて居て、ややもすると記述にのみ過ぎ易い現代医学の精神的物足らなさを補って呉れるように感ぜられる。是によってひいては医道精神の一端をでも把握し得るとしたなら医人としてこれにまさる幸福はない筈である。

月に一回の例会を開き講演、研究の抄読発表等を行う。目的主旨に賛同せられる士の入会を切望して止まない。
(大学文化三十二号。昭和十四年八月発行。藤平健 記)

千葉大学東洋医学研究会は1939年に発足しました。戦時中の混乱を除いて、一度も途切れることなく脈々と続いていることは本当に驚きです。諸先輩方の御尽力に感謝です。歴史に負けないよう、本研究会を一層発展させていきたいと思います。

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